実にメロディアス。音楽用語で言えば「espressivo」(表情豊かに)といったところか。
「No.1」は「いらっしゃいませ」を歌い終えるまでは比較的フラットな唱法をとっているが、「どうぞごらんくださいませ」の「ごらん」から深く沈み、「くださいませ」では繊細な高低差を付けたメロディで再び水面へと浮かび上がってくる。「いらっしゃいませ」の「せ」から「どうぞごらんくださいませ」の「ど」の間のシームレスな動きも実に見事である。
「No.2」は「No.1」と比べるとまだまだ青い感のある高低差の少ない歌い方だが、若さを活かした鼻声奏法と最期の伸ばしの甘えた感じが多くのファンを獲得していることと思われる。
今回の収集・鑑賞の成果として、「オプション付きはメロディアスになる傾向がある」という事実の発見がある。今後の研究が待たれる。
きいてみる↓ ●歌うようにNo.4●
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