帰りの道が本気で真っ暗
ケーブルカー高尾山駅から清滝駅までの下りは真っ暗だった。
ほんとうに街灯がひとつもない。山道だから当たり前か。ケーブルカーの案内の人に電話で言われた理由が分かった。でももう遅い。これ、素人には無理ではないでしょうか。
覚悟を決めて真っ暗な山道を下る。歩きながら分かったことは
・小川の近くでひんやりした空気がかわる。視界が悪いぶんほかの感覚が敏感になっていたのかもしれない。
・水のにおいも分かった。すごいぞ。
・ムササビの声はしなかった。もう巣に戻ったのだろうか。
・気を紛らわそうと思って適当にルールー言っていたら
ルールル…
♪ルールル ルルル ルールル ルルル
徹子の部屋のテーマソングになった。僕はあの歌が好きだったのか。
大自然からインナーワールドまで、いろんなことに気づかされた暗闇だった。
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