デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


フェティッシュの火曜日
 
光る『しり文字』で、難しい字を書く

第1声は・・・

ものがものだけに、あえてこんな露出の少ないウェアを着て、「ほたる君」を装着だ。装着したまま点滅させてみる。ぴこぴこ。うーん、なんだか違う生き物になったみたいで、誇らしい。

もう私はヒトではない。改造しり文字人間である。


カチッ。
ぴっかー。

夜、部屋を暗くして、まずはベッドの上で撮ってみよう。何も見えない、何もかも手探りだ。精神的にも物理的にも。

暗い中をベッドの上に上るのに、危ないのでしりの明かりをつける。おお、便利。

まずは1回電球を点灯させ、1画書いたら消す。そして次の画を書くときまた点け・・・を繰り返す。そうすることにより一筆書きにならず、複雑な構造の文字も くちゃくちゃにならずにすむ、という具合だ。では、慎重に動いてみます。キコキコキコ・・・あ、キュッキュッキュ、と。


くちゃくちゃだ。

おわかりになりますでしょうか。ならないね。

まっさきに思い浮かんだのが、なぜか「朝」という字。そのとき一番待ち焦がれてたもの、だったのかも。よくわからないが。

でも偏(へん)と旁(つくり)は、かろうじて書き分けている。うぬう、もっと大きく動くようにしないとだめらしい。ではもう何回か足慣らししてみよう。


あ、「月 」が出た!

おりゃ!

アサー!(谷岡ヤスジ風)

出ました、「ハネ」。月の右下、ハネができているのがおわかりだろうか。これが「ほたる君」の面目躍如なゆえんである。

しかし、古代中国の遊牧民族の文字、みたいな勇壮な「朝」になってしまった。

全体的に横長に見えるのは、これ、上下の高さは かせげないのです。1画1画電球を点けたり消したりしながら書いていくと、どうしても動作がゆっくりしたものになり、その間、「中腰」体制を維持できない。ふるふる膝が震えてくる。当初予定していたところまで腰を下げられなくなってしまう。

また、漢字はひらがなに比べ直線的であるため、なんというか、ロボット的動きになってくる。それがしかもゆっくり。無駄に荘厳な雰囲気が漂う。


動画で、産業ロボット的な記述の様子をご覧ください。

WindowsMedia
ブロードバンドナローバンド

real Player
ブロードバンドナローバンド


さて、どうも字の切れが悪いように感じたので、屋外でロケをすることにした。外なら、思い切った動きが飛びだし、のびのびとすばらしい字が書けるのではないだろうか。



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.