「あら！
ていうか歌詞は超マジじゃないですか。
なんかキモイんですけど。
なんなんですか
今回はそういう特集なんですか」

「はい
マジです。
本気でミリオンねらってますので」

「あ、そうですか。
で、これはやっぱり
レミオロメンにインスパイヤされて
つくった曲なんですか？」

「そうですね
たしかにこれは
『粉雪』に非常にインスパイヤされて
作った曲です。
でも実は最初は
この『粉雪』にインスパイヤされて
『小麦粉』って曲もつくってみたんですよ」

「『粉』だけじゃないすか」

「はい。粉だけ。
小麦粉　ねぇ　心まで白く染めてほしい
的な内容の」

「それまるパクリじゃないですか」

「はい。
でもさすがにそれはどうかと思ったので、
ちゃんと多摩に降る雪を見て
作りあげたのがこの曲です」

「多摩の雪は
そんなに溶け残るんですか」

「そうですね。
８月くらいまでは溶け残ってますね。
ダラダラしてます」

「けじめがなってませんね」

「そうなんです
で、その溶け残り具合が
絵的には
はぐれメタルみたいな感じに
なってるんですよね。
で心躍って倒してみたら
バブルスライムだった
みたいな」

「え？倒すんですか」

「倒します。
雪
足でぷちゅぷちゅ踏んでたら
溶けてなくなっていくんですよ」

「いい年して何やってるんですか
やってること子供じゃないですか」

「多摩市民はみんなやってますよ
草の根レベルでの
一種の市民活動ですよね」

「また多摩について勝手なことを。
あなた多摩から追放されますよ」

「マジで？

でも僕は…

そんな多摩が…

大好きなのさ…」

「そうですか」