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チャレンジの日曜日
 
歌手デビューごっこ









 

「この曲は
どんなに大人になっても
いつまでもジャンプを買い続けるような
少年の心のままでいよう
っていう曲です。
これはオレンジレンジっぽい曲調ですね」

「なるほど、でもジャンプって
昔子どものころに買ってたって人は多いけど、
みんな途中で卒業しちゃうものですよねぇ」

「そうそう、みんなオトナになっちゃってさ、
まったくもう。ぷんぷん」

「いや『ぷんぷん』とかはいいんですが
ところであなたはいつからジャンプを
買い続けているんですか」

「僕はジャンプは
小学1年生の頃から
今までずっ買い続けている次第でございます」

「長っ」

「時期的には、だいたい
アシュラマンが泣き面になった辺り
くらいからですね」

「わかりません」

「まぁこんなジャンプっ子の僕ですが、
でも実はこんな僕でも
ジャンプを買い続けるのをやめよう
って思ったときがあったんですよ」

「え! そうなんですか
それは初耳ですね」

「さぁはたしてそれは
いつだったのでしょうか!
シンキンタ〜イム」

「…」

「はい
しゅーーーーりょーーーー
さぁキミはわかったかな?」

「…」

「僕がジャンプを卒業しそうになったとき、
それはやっぱり
ドラゴンが終わったときですかね。
いつかはそんな日が来る
とは十分わかっていたのですが、
あの時はさすがに
人生の岐路に立たされました」

「そうですか」

「そうですよ
ドラゴンは自分にとって
あまりにも大きすぎるマンガでしたからね。
子どものころにドラゴンと出会い、
そしてドラゴンを通して
マンガの素晴らしさを知り、
ぜんぶドラゴンのおかげで
今のマンガ家としての自分がいるんです」

「そうですか。
ていうか
あなた別にマンガ家じゃないじゃないですか

「…」

 

「それと
『ドラゴンボール』のことをドラゴンっていうの
やめてくれません
なんかムカつくんですけど」

 

「そんなことよりオラ腹減ったぞ」

「…」

「スタンドです。スタンドのヨシダゴクウです」

「だから突然スタンド出すの
やめてくださいよ
あなた困るとすぐ
スタンド出してごまかすじゃないですか」

 

「クリリンのことかぁーーーーっ!!」

「いや違いますよ。あなたですよ」

「あ、
僕のこと?
めんご めんご。」

 

「でもそれにしても
あなたはいつまで
ジャンプを買い続けるつもりなんですか」

「愚問」

「すいません」

「いや最近のジャンプもすごいんですよ!
『ワンピース』なんてやばいですよ。
チョーおもですよ!チョーおも!!
そのうえさらに
『NARUTO』も『BLEACH』も
『デスノート』も『テニプリ』も
チョーやばいんですけど!!!!!!!!」

「そうですか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

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