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土曜ワイド工場
 
幻のマスクラットを見た!

やがて悲しきマスクラット

引き続き専門員の方に話を聞いた。
地 「今後、マスクラットが増えることはありませんか?」
専 「個体数が少ないから、どうしても血が濃くなってしまう。だから今後も増えないと思います」
地 「なるほど…」
専 「昔はその辺の道を歩いていて人を見ても逃げなかったんだけどね」
地 「猫みたいですね(無理やりこじつけた)」
専 「……」

猫との共通点を無理やり発見したが、マスクラットは今では見れなくなっているそうだ。これはあくまで日本の話でヨーロッパなどではマスクラットは増えすぎて困っているのだとか。


写真が飾ってあった

かわせみの里を出てバードウォッチングをしていた50代であろう女性に話を聞くと「去年は赤ちゃんがいて岸に上がってきてクローバーを食べていたけどね…最近は全然見ないね」と教えてくれた。「手で持って食べるのよ。かわいかったわよ」と続けた。そして、「でも、死んじゃってね、岸に死体があがってたらしいわよ」となんだか話がヘビーな方向に進んでいた。専門員に改めて話を聞いたら本当に死んでしまっていたらしい。血が濃く体が弱いのだろう。


夕暮れが迫っている

 

落としどころをさがして

「今は見れないと思いますね…」と専門員の人は何度も言っていた。だから肩を落として歩いて来た道を引き返した。猫にかわる次世代のアイドルが…と思う。でも「AKB48」のようにマスクラットが増えると食害などが出てしまうから仕方がない(海外では増えすぎて本当に大変らしい)。でも、せめて今いる2、3匹を見れればなぁと思う。


マスクが落ちていたけれど、これはたぶん全然関係ない

カラスの鳴き声がうるさい夕暮れの水元公園は人が少ない。普通に猫と戯れに出かければよかったな〜とか、素直にミッキーに会いに行けばよかったかな〜とかと思いながら、この記事を落としどころを探し始める。


こうするか!(実はこれがマスクラットですみたいな)

上のような写真を撮りつつ、水元公園の出口に向かっていたら奇跡が起こった。朝から不吉な予感ばかりだったけれど、ここに来て奇跡が起こった。

本当にいたのだ! マスクラットが!


これがマスクラット!!

 

本当に次世代イアイドル「マスクラット」を見たんです!

すべてを諦めて橋を渡っていたら水鳥が騒いだ。
なんとなく水面を見ると枝をくわえたマスクラットが一生懸命に泳いでいるではないか! 思いがけない出会いにマスクラットだと認識できず我に返ったときは時すでに遅しで、ブレブレの写真を一枚だけしか撮ることができなかった。


今までの流れから信用しにくいと思いますが、本当にマスクラットなんです!

やっとの思いで見れたマスクラットは超かわいいの!
枝をくわえて必死に泳いでいく。
顔をチョコンと出す泳ぎ方がなんとも愛らしい!
あまりのかわいさに興奮を覚えないわけには行かなかった。
マスクラットはアイドルだと思った!


ブレた写真では分かりにくいので上の写真の状況を絵にしてみました

やがてマスクラットは橋の下へと入ってしまった。
もっと見たいと思った僕も橋の下へと移動した。探しに探して出会えたマスクラットだけに僕の呼吸も上がる。しかし、マスクラットの巣がこの橋の下にあるようで、思いっきり息を吸い込み潜ったマスクラットは二度とは現れなかった。
しかし、一瞬でも会えたことは感極まりないことだった。


もう一度見たいと30分粘ったけれど出てこなかった。残念!

やっぱり猫だ

猫にかわる次世代アイドルを求めマスクラットを探したけれど、マスクラットは幻過ぎてアイドルになるのは難しいと感じた。もちろん増えすぎると生態系にも問題があるだろうから今の感じで十分なのだろう。テレビのアイドルも増えすぎると誰が誰だか分からなくなると同じで今ぐらいの数が一番しっくり来るのかもしれない。「AKB48」なんて去年の紅白には70人で参加したそうだ。楽屋とかではドライヤーの取り合いとかでなんか大変そうだ。マスクラットも増えるとそうなるだろうから、パフュームくらいの人数がいいのだと思う。マスクラットはパフュームなのだ、と無理やりアイドルにしてみた。

まだしばらくは猫の時代が続きそう

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