ホームに帰ってきました
なにはともあれいつものグラウンドにやってきた。僕はここをしばしば使うのだけど、実まだまともに走ったことがない。
つまりここで滑ったり転んだりしてジーパンに穴を開けようということだ。道とかでそういうことやってたら保護されるだろう、だから僕はいつもここにいるのだ。
まずは芝生で慣らす
グラウンドには硬いところもあったが怖かったのでまずは芝生で試すことにした。いつものように三脚にカメラをセットし、セルフタイマーでタイミングを計りながら滑り込んでくる。
ずさー。
芝生は少ない助走でたくさん滑った。尻の辺りが擦れて熱い。これは意外といいダメージが加わったのではないだろうか。
後ろだけでなく前にもダメージを与えるため、今度は頭からも滑り込んでみた。
ずささー。
ヘッドスライディングはたぶん15年ぶりくらいだ。この先の人生、あと何度ヘッドスライディングすることがあるだろう。ベルトが腹に刺さって痛かったが、なんだかすがすがしくもあった。
案外いいダメージでした
撮影のタイミングが合わずに前後各3回ずつくらい滑った後ジーパンを見てみると結構すれていた。ひざの部分を中心に色が薄くなっている。この調子ならば硬いところで転べば一発で穴が開くのではないか。
いってみよう。
意を決して陸上用のトラックの上でダイブしてみた。
べちっ。
芝生とはまったく違う感触だ。さすが硬い所、優しさが無い。滑るのではなく当たるといった感覚だった。今でこそこうして冷静に言えるが、あの場では一人泣きそうになった。
ダメージ、大きかったです
涙を拭いて起き上がりジーパンを見てみた。前からと後ろから、1度ずつ転んだだけなのに携帯を入れていたポケットには穴があいた。今見ると携帯の角も磨り減っている。さすが硬いところ。一度に受けるダメージが大きい。おかげで目標とするところにだいぶ近づいた。
しかし当然ながら人体に加わるダメージも大きい。絵的にもうちょっと撮影を続けたかったが、起き上がると肋骨の付近に鈍痛がしたのでもうこれが限界だと判断してやめた。