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はっけんの水曜日
 
乾き物をお湯で戻す

ぬれビーフジャーキー化計画


今考えるとステーキは関係ない気がする

 一応ステーキと並べて写真を撮ってみたが、ビーフジャーキーにお湯をかけると何故かステーキのようになってしまうのではないか、いや、なって欲しい、というぼくの願いが込められている。

 今度もスルメイカと同様に、お湯をかけた後電子レンジでチンしてみた。


じょぼじょぼじょぼー
チンはジャーキーなり

  電子レンジからぬれジャーキーを取り出してみると、もうもうと立ち込める蒸気と共に強い匂いがする。コンソメ、というかブイヨンだ。ビーフジャーキーからブイヨンが抽出されたしまったようだ。

ブイヨン出まくり

 だがぼくが望むのはステーキであって、ブイヨンではない。果たして本体の方はどうだろうか、一口食べてみる。

 やわらかい。あの堅いワイルドな食感のビーフジャーキーの面影はなく、もろっとしている。あの激しい味も、50%くらいがブイヨンのほうに流れてしまったように思える。ぬれジャーキーとブイヨンを合わせて考えれば、これはこれでいいのだが、ステーキなど夢のまた夢だ。

 失敗したのか? いや、待て、焼いてみたらどうだろう。フライパンで焼きつつ塩こしょうで味付けすれば、ステーキのようになってくれるのではないだろうか。起死回生をかけて!


キッチンペーパーで
水分をふき取ります

 

フライパンで
塩コショウ


出来上がり。控えめに画像を大きくしみてる。

 ステーキらしくナイフとフォークを使って食べることに違和感を感じつつ口に入れる。・・・堅い。水分が飛んで元のビーフジャーキーに戻ってしまっていた。先ほどの柔らかくなったものを想像していたので、イメージとの乖離から、神経を逆撫でするようなざらっとした感覚だけが口の中いっぱいに広がる。まことに失敗でござった。

濡れた乾き物という可能性

 インスタントラーメンの方法論を用いながら、乾き物を濡らしてみた。その効果は言ってしまえば(1)やわらかくなる (2)味が薄くなる(汁の方に流出する) という想像しやすいものだった。

 しかし、食べやすい乾き物、というのは感動でした。また流出したエキスを味わってみても「お前こんなに隠し持っていたのか、エキス」と、改めて実感させられます。

 えー、寒くて乾燥する季節ではございますが、もしよろしければ、戯れに鍋なんぞに乾き物を放り込んで楽しむのも面白いのではないかと提案させていただいたところで、今回は終えさせていただきます。

鮭とばもやってみたけど、そもそもあんまり好きじゃなかった、おれ


 

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