お台場の無料バス

ゆりかもめに乗って台場駅で降りた。
降りた瞬間に、「お台場はひとりで来るところじゃないな」と思った。
周りは家族連れとカップルばかりだ。
そんな幸せエリアなお台場をはじめとする湾岸地区を巡回しているのが「東京ベイシャトル」だ。

かっこいいバスに乗る

東京ベイシャトルのサイトを見ると、台場駅の最寄りのバス停は「ホテルグランパシフィックメリディアン」だが、ホテルの正面玄関にバス停があるため、駅からは距離があって利用しづらい。フジテレビ前の方が近かったので、そちらから乗車した。
やって来たのは外国製のかっこいいバスだ。
タダで外車に乗れるのである。

幸せ運ぶ無料バス

フジテレビ前のバス停も人が列をなしていたが、車内も大変混雑していた。
小さな子供を連れた家族や、若いカップルが楽しそうに話をしていて、とてもにぎやかだ。
こんなにあちこちから笑い声の聞こえるバスには乗ったことがない。
みんな幸せそうだ。

特に家族連れには、こういった無料バスはとても使いやすいのではないだろうか。
家族が多いと交通費だけでもばかにならない。
特にこの地区を走るゆりかもめもりんかい線も運賃が高いので、家計には大助かりだろう。

デート中のカップルにしても、無料バスなんかに乗って、交通費くらいけちけちするなよということではなく、こういったところで倹約して、あとで彼女に何かすてきなプレゼントでも買ってあげればいいんじゃないの、と思った。

早く降りたい

バスはフジテレビから、船の科学館、科学未来館、ヴィーナスフォートなどの名だたるデートスポットを通過して、その度に楽しそうな人たちを降ろしたり乗せたりしながら進んでいった。
車内は相変わらず混雑しており、ボクのような用事もなくただ乗車している人間はこのバスにふさわしくないような気がしてきた。

東京テレポート駅で降車

りんかい線の東京テレポート駅前のバス停でバスを降りた。
この後は大井町駅に行き、そこから大井競馬場へと向かう無料バスに乗るつもりだ。
お台場は、もう満喫した。

ところで、この東京ベイシャトルも日の丸リムジンという会社が運行している。
そんなに無料で大丈夫なのかと心配になるが、きっと大丈夫な仕組みになっているのだろう。
大人の世界だ。