「ウサギの拓狛なんて、楽しみですね」 「いや、それが。ここでは拓泊は採らないんですよ」 「え、なんでですか?」
「これはよくあることなんですけど、狛犬の台座が高すぎるんです」
狛
犬はたいてい台座に乗っているが、年月を経るごとにこの台座が足されていき、結果的にずいぶんと高いところに狛犬さんが鎮座ましますことになるケースがあるのだそうだ。神社やその地元にとっての節目になる年に神社に対して寄進が行われる際、台座がその対象になることが多いためだという。
「そういうときは無理に登ったりせず、見るだけにします」 |