再び野沢銀座で降車
バス停1つもクリアできないのか、とこれにはさすがに落ち込んだ。これまでの脳内車窓マリオで死ぬことはなかった。天狗の鼻は完全に折られた。
上馬に歩いて戻る途中に問題の建物を確認する。高い。街路樹が切れた後に来る逆光、目がくらむ中突如やってくるのがこの高さなのだ。
一体これまでに幾人のマリオがここで息絶えたのだろうか。そう思ってあたりを見渡すと、確かに異様な雰囲気である。そうか、ここはマリオの墓場なのだ。
後になって考えるとまったくの言いがかりなんだが、そのときはそんなことを思っていた。 |