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ちしきの金曜日
 
いつのまにか川探し

■高架下大脱線


よくある高架下の公園

 いつのまにかジャンクションではなく首都高と水路跡と地形のほうへ一同の興味が写ってしまった感がある。そしてこの脱線はまだ続くのである。これもまたツアーの醍醐味ということとしたい。

  「ここも水路跡のはず」という場所で始まったその証拠探しの旅。自分探しの旅よりはなんぼかましである。

水路だったはずの場所は、この高架下。いまは公園になっているその場所の両側に接近して建てられてた建物の足下に中途半端な高さのコンクリート塀を発見した。断面を見てみればこれがまさに堤防の形。


一同がかつての水路とにらんだ高架下

架脇に建つ建物の足下のこれがあやしい

その断面はまさに堤防。あたり!

付近の注意書き張り紙にも「堤防コンクリート」とある

 

「首都高速道路公団二十年史」より。なんでこんな本を持っているんだろうねえ、ぼくは。

 ところで、個人的にはこういう高架下の薄暗い公園にはぐっとくるものを感じている。(そういえば以前そういう公園を訪ねて回ったこともある)

しかし残念なことに一般的にはあまりウケが良くない。上の張り紙からもうかがえるように、ホームレスな方々の住まいになってしまって誰も利用していない場合も多い。

  しかし興味深いのは左の写真。これは1979年に当時の首都高速道路公団から発行された「首都高速道路公団二十年史」のなかにある写真。建設中の首都高の空撮などが力強く誇らしげに掲載されている中に混じってこのようなカットがある。高架下公園ファンとしては、これは「土地があるからまあ公園でも作っておこうか」という消極的な計画ではなく、望ましい遊び場のひとつとして提案されたことのあらわれだと解したい。

  次回は「高架下公園巡り」を参加者募ってしたいな。


 

 
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