夜が深まり輝きも増して
記念写真を撮られていたりと、知らぬまにおもしろに取り込まれてしまう。どんなに周囲を輝かせようとしていても、結局は道化にしかならないのか。
そしてディスコ化の成果はそれほどよくなかった。外はまだ少し明るかったのだ。
ラジオを録音する用があったためまた移動。そろそろ辺りは完全に夜に。駅前でぼんやり立っていると今までとはまた違った輝きが現れて驚いた。
通り行く人たちが、わあ、と小さな歓声を上げるほどで、照れくさいがなんとなく輝かしい日々な気もしてきた。
ミラーボールマンの光と影
だが一旦駅前を離れてしまうと、輝ける日々は息を潜めた。光量も壁も十分なものがなかなかない。輝ける日々というのはそう長くはつづかないのかもしれない。
街の造りとサイズが合わず、お邪魔します感覚で行く
ミラーボールによって輝ける日々がやってきた。街行く人がほんの少し顔をほころばせてくれたりするのが小さく幸せだった。しかし一向に暮らしは上向きにならず、重いから、と外すとまたいつもと変わらぬ一日だった。
今度はもっと自分のためになるような、もっと直接的に自分を高めるものを買おうと思う。霊力が高まる壷とか。ローン組まなきゃなと思う。