炭は入れずにコンロにかけて焼いた。直火で空焚きになるのでこれはこれで引き続き火事には注意が必要だ。なぜか壺が火気への慎重な気持ちを思い出させてくれた流れになってる。
壺に比べると面積の小さな石鍋、ナンの大きさはかなり小さなものになってしまったが、味はとても美味しくできた(壺でナンを焼くときはイーストを使うとふわふわしすぎてしまうので、ベーキングパウダーを使うとよいというアドバイスをいただいていたが、これが石鍋でも大正解)。
実際、やってみると鍋肌への張り付け方のコツや火加減なんかもわかった。ぶっつけ本番で壺で焼くより、石鍋で練習ができたのは良かったと思う。
石鍋でナンを焼いている間じゅう、壺はずっと見える場所においておいた。いつかおまえでナンを焼いてやる、チラ見しながら、だから許してと壺に謝った。
そうだ、これは予行練習なのだ。いつか必ず壺でナンを焼く。
というか、壺でナンを焼かねばこのでかい壺を今後どうすればいいのか分からないじゃないか。 |