デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
優勝力士のあのでかい盃を作る

まるくカット

ニクロム線を熱して発泡スチロールを切るため専用のカッターがあるのは、当サイトにも頻繁に登場するのでご存じの方も多いだろう。
この切り心地がなんとも気持ちいいのだ。
むにーっと樹脂に食い込むニクロム線の感触が、まるでなにか危うい冒険をしているかのようで、何度やっても癖になる。


ご存じ熱線カッター

ぬむっとカット
ぬむぬむぬむっとカットカット

それはともかく、下書きに沿って発泡スチロールを切った。
あとでひととおり削ってしまうので、それほどきっちりと切る必要はない。
ささっとすませた。


切りましたよ

2枚を貼りあわせる

つづいて、円く切った板を接着剤で貼りあわせる
接着剤によっては発泡スチロールをとかしてしまうので、専用のものを用意した。


専用接着剤を
塗り広げます

その専用接着剤には「接着できないもの」の説明書きに“高価格品”というのがあった。
高名な芸術家が発泡スチロールを素材自分の作品をつくるにはどうすればいいのだろう、と悩んだが、その悩み事は高名な芸術家になってからすればいいのだ、という心の声に我に帰った。


価格によってくっついたりくったかなかったりするのか

接着剤をつけた2枚を重ねて、ぎゅっと押す。
今になって振り返ると、このあたりまでが作業として大変楽しかった。
このあとは、想像を超えた苦労が待ちひそんでいたのだ。


楽しかったひとときが 今はもう過ぎてゆく

形成

重ねた発泡スチロールを、まずは発泡スチロールカッターで形を整えて、盃の大まかな形を作っていく。


盃の裏側を
ざくざくっと切ってゆく

お酒を注ぐ側の削り出しは、ケーキを切り分けるように6分割くらいにして、それぞれをカッターで切って作ってゆく方法も考えたのだが、手間が掛かりそうだったので、ごりごりと削ってゆくことにした。
(そしてそれが大きな敗因であった。)


無限の時がかかりそう

最初のうちはAKB48の新曲なんかを鼻歌で歌いながら紙ヤスリで「シュシュ シュシュー」っと削っていたのだが、すぐに「こりゃたいへんだ」ということが理解できてきた。


試しに「玉」を使ってみたけどまったく効果なし

< もどる ▽この記事のトップへ つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.