あまりに暴力的な熱射を放つ太陽の下、汗水何汁垂らしながら登ってみたのは良いものの、残念ながら、道路からでは壮大な景色を楽しむ事はできなかった。
確かに、麓からこちらを見上げた時も、緑の木々の中にニョキニョキ生える家屋が浮かんでいるのみで、そこに道路が通っているようには見えなかった(だからこそ、山の中に家々が浮かんでいるように見えて、興味を引かれたわけだ)。
麓から山上の道路が見えなかったのだから、山上の道路からも麓が見える事は無いだろう。木々に邪魔されない良好なパノラマは、あのニョキニョキハウス、すなわち別荘を持つ人たちの特権であるようだ。そりゃまぁ、そうだよな。 |