結局作る
本当に山の中で見つかったらいいのにと思っていたのだが、残念ながら自然からのメッセージは受け取ることができなかった。
だが話を本筋に戻せば、「ドル円チャートのダイナミズムを立体的に見たい」という目的があったのだ。チャートが森に見えたことをヒントにドル円チャートを立体化したいと思う。作ってしまおう。
発泡スチロールのブロックと、ジオラマのセットを作る用の土と草を模したスポンジを買ってきた。調べたら山は簡単に作れるそうだ。
はじめから作ってしまえばよかったのだ。わざわざ自宅警備力が下がることをしなくてもよかった。
ドル円チャートを見たときに感じたファーストインプレッションで山のように見えたをそのまま山の頂にした。
発泡スチロールをざくざく削っていくと、つぶつぶがほどよく残って雪山のように見える。為替相場はブリザード。
ボンドをたっぷりと塗って、「情景職人」というジオラマの地面を再現する粉を降りかけると荒れた山のようになった。
一気にそれらしくなってきたので、気分は情景職人というより、山をこさえるダイダラボッチみたいな感じである。午前3時、発泡スチロールに砂を盛ってダイダラボッチになる、私。
数時間ボンドを乾かしたら、草を植える。もろもろとしたスポンジにボンドと水を混ぜて発泡スチロールにのせるだけらしい。
再び数時間ボンドが乾くまで待つ必要がある。孤独なダイダラボッチことぼくは寝る。