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ロマンの木曜日
 
七輪で暮らす48時間

高めの太陽がまぶしい、休日のブランチ。

なぜ食パンじゃ無いのか

今日は休日だ。
遅めにおきた日の朝食には、トーストと目玉焼きを焼こうと思う。

昨日のうちに嫁さんに「あした七輪でトースト作るからパン買っといて」とお願いしておいた。
そして嫁さんが買ってきたパンがこれだった。


なぜ、こんなマイナーな種族のパンを買った。

普通、こういう記事用には食パンを買ってくるものではないか? と思い、なぜあえてのこれなのかと、嫁さんに尋ねたところ、ここを指差された。

 

今日も寝ぐせのまま、七輪に立ち向かう。

嫁さんなりに考えてのことらしい。わかる、確かにわかるが……。
これ以上の質問は、家庭内での今後のライター活動支援に支障が生じる可能性が大きいのでやめておいた。

とにかく、パンを焼こう。
僕がこれから使うのは、オーブントースターではなく七輪なのだが、「一層おいしく」焼けるだろうか。


ダメだった。焼け跡から発見されたパンみたいだ。

瞬く間に焦げる。というか燃えるに近い。そしておそらく、中身は冷たくて硬い。
せめてこれが薄切の食パンだったら、という思いが胸をよぎる。理想は、「天空の城ラピュタ」に出てくるパズーの朝ごはんだったのだが、現実は遠い。続きを作ろう。


目玉焼きぐらいなら、もう苦もなく作れる。
そして湯を沸かしてコーヒー。

とかやってる間に、すでに冷たい焦げトースト。

火元が一個しか使えないため調理に手間取り、コーヒーを沸かしているうちに両方とも冷めて、冷たいトーストと目玉焼きになっていた。パズーの朝ごはん、どこへ。

教訓:七輪料理は冷めたおかずができる。

 

七輪を持って、町に出よう

さて、朝ごはんも食べた。
今日はまたとない秋晴れの日だ。こんな日に外へ出かけないのはもったいない。
実りの秋の季節、七輪を持って出かけるとこんなに楽しい、ということを紹介したいと思う。


こんなに手軽に持ち運べる。七輪のポータビリティーの高さ!

たとえばこう、七輪を持って歩いてて、道ばたで、


 

みたいなことがあったとする。(実際、つくば市では秋になると、そこらに栗が転がっている)
こんなときは火バサミで栗を拾って、手持ちの七輪に火を点ければ大丈夫。

サルカニ合戦のようにはじける恐れがあるので、ご注意下さい。

こうして、いつでも好きなときに拾った栗が食べられる。
七輪バンザイ! 実りの秋バンザイ!
さあ、つづいてもう一つ、秋の収穫を探しにいこう。

七輪を持ち、秋の夕陽の中をさまよう。(みんな目を合わせない)

そして、色づきかけたイチョウ並木を歩いていたら、

臭い。

こんなときも落ち着いて、火ばさみを手にしよう。
臭いし、肌がかぶれる可能性のあるギンナンの実も、火バサミで剥けばあっという間。


手を触れずに、ギンナンの実をむくことができる!(臭いけど)

このように、炭をつかむの以外にも重宝する逸品だ。そして火にかければ、あっという間に最高の自然食が完成。

七輪の火が、ギンナンの香りを強く漂わせます。(てゆうか、臭い)

こんなに便利な七輪、みなさんも明日から持ち歩いてみてはいかが。
さあ、秋の味覚で昼ごはんはもう十分。
続いて夕飯、難度の高い洋食に挑戦してみたい。作るのは、「牛肉の赤ワイン煮」だ。

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