ヒント

へー、これがくるみそば。初めて食べるので知らなかったが、つゆにくるみのペーストが入っているのか。

うん、なるほど。くるみそばの味は僕に言わせると「他のどのそばにも似ていない」味だった。

まあ強いていうなら「ミルクの味。」言ってもわかってもらえないかもしれないが、そういう味がしたのだ。

正解は本物のくるみそばでした

「ああ、そう、東京から。お仕事で？ああ、チョウザメのね。ありますね。なってったっけね。鰉魚亭っていうの？ああ、そう。テレビ来てたかしらね。」

安くするから食ってけ、みたいなあんまりそば屋にないアプローチをうけ、本物のくるみそばを食べていた。

本物のキャビア、本物のくるみそば。

もちろんキャビアもチョウザメの肉も、また今度来たときに、という話にはなった。しかしこの記事を書くためにもう一回いくのは都合がつかなかった。

それに、どんな味なのかは、食べにくる人のお楽しみでいいような話ではあったし。

逆にニセモノのくるみそばって何なんだ！？

本物の店はこれだけ変わった印象を与えながら、意外にもおいしかった。あれだけキャビアを食べる口になっていたにも関わらず、くるみそばはしっかり応えてくれた。

それにちゃんと安く、話好きのお母さんがサービスもくれた。

うん、やはり本物はいいな、ということだろう。人造キャビアもいいが、養殖であれなんであれ本物はやはりいい。

うそだ、すいません。人造キャビアなんてこの話には出てこなかった。こういう最後の最後のこじつけはよろしくない。

今日はチョウザメの肉もキャビアも食べられなかったし、本物のくるみそばしか食えなかった。ただ、それだけのことなのだ。