団子
ニラレバでおなかを満たしたのでデザート、というわけではないが、次の見てきては駅前のお団子屋さんだ。
15年位前、京急鶴見市場駅改札を出たところにお団子屋さんがありました。ここのごまだんごは絶品で、よく御飯代わりに食べていました。今はどうなっているのでしょうか。
そのまま上大岡から京急に乗って鶴見市場駅を降りてみたのだが、ぱっと見たところ団子屋さんはない。
あるのは飲み屋ばかりだ。 これは飲めという神の導きか、とも思ったが、まだ開店まえだったのでどうも導きってことじゃないようだ。
周辺を歩いてみたが、団子屋さんもそれらしき建物もない。 こういうばあい、おばあちゃんに聞くのが一番だということをこれまでの見てきてジャーニーで収得している。 ところが、おばあちゃんがいない。
道行く女子高生に「おばあちゃんいませんか」と聞くのもおかしなはなしなので、一休みついでに駅前の喫茶店に入り、コーヒーを飲んでマスターに聞いてみた。
イタリアンレストランになってた
「ああ、お団子屋さんね。ずいぶん前ですけどありましたよ」とマスターはとても親切に、わざわざ店の外にまででて場所を教えてくれた。 甘えてばかりで恐縮するが、親切というのはありがたい。 マスターの話によると、団子屋さんはずいぶん昔、たぶんごまだんご三兄弟さんが食べていたすぐ後くらいにお店を閉めて、現在はその息子さんがイタリアンレストランをやっているということだ。 絶品というごまだんごが食べられなくて残念だ。
これは難しいかな
続いての見てきては30年前に駆け落ちして住んだアパート。 住所もはっきりとしない中で30年前のアパートを探すのは、おそらく困難なのではないだろうか。
30年前の若き頃、うさぎを抱いて駆け落ちしたオイラたちに、4畳半一間とはいえ保証人もなく部屋を貸してくれた老夫婦の大家さん、、、。 南風荘は確実においらの青春だったなぁ、、、。 幸区の南幸町だったように思えるが、、記憶は30年前だしなぁ、、、今あるならば、、もう一度見てみたい、、、。
特に場所が川崎駅の近くというのも分が悪い。 このあたりは再開発が盛んで、5年前の建物だって見つかるかどうか、という感じだ。 しかもあたりは暗くなり始めている。 夏は暑くて大変だが、冬になると日が短いのであった。 僕はほぼまったく「偉くなりたい」と思うことはないが、もし偉くなって冬の日の昼が長くなるのであれば、喜んで偉くなろうと思う。
荘を探せ
先ほどの地図アプリで該当住所のあたりを拡大して調べていたら、○○荘という名前の建物がいくつかある場所があった。 そのなかに「南風荘」という表示はなかったが、ここに行けばその時代の名残みたいなものがあるのではないか、せめてそれをとの思いでそこへいってみた。
掛け落ちる青春
昔からありそうな建物をともかく撮影し、まほさんの思い出とつながればと思う。 駆け落ちして誰かと一緒に暮らしはじめるなどというのは、きっと人生で一番の思い出に違いないだろう。 家から逃れて見知らぬ土地で生活を始めるという状況だけでもドーパミンが出まくるのに、それに異性のパートナーがついてくるんだから、想像を絶するたかぶりであろう。
燃えましたよ、二回
そんな思い出の名残を探していたところ、路地でおばあちゃんが立ち話をしているところへ出くわした。 まさに"ダメもと"で南風荘についてご存じないか聞いたところ、 「あら懐かしいわね、あすこにあったけど火事で燃えましたよ」 という返事が。 なんでも二度ほどボヤを出したのをきっかけに取り壊され、新しいマンションになったらしい。
ここが南風荘があった場所
さっそくその場所に行ってみた。 そこには築10年に満たないような3階建ての賃貸マンションが建っていた。
建物自体はなくなっていたが、その隣にはおそらく当時と変わらないであろう様子のアパートが残っていた。 周辺の雰囲気は変わっているが、アパートへ続く路地の入り口は当時とさほど変わっていないだろうと思う。 ところでこの新しいマンションは、ペット可だろうか。 もしかしたら今は駆け落ちしても、ウサギは飼えないもしれない。