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フェティッシュの火曜日
 
あなたの「2軍Tシャツ」見せてください

いまやイベント毎に作られるTシャツ

4人目は自分もたびたびイベントやらせてもらってる「トークライブハウス・ロフトプラスワン」のトーク部長兼プロデューサーでもある宇久さん。最近は先のバンドや映画なんかと同様に、トークイベントでもTシャツ作って物販することも多い。それだけにもともとTシャツ好きなのもあってTシャツの量は増える一方。仕事中はスーツなど襟付きの服を着る必要なく、むしろ店ではTシャツがスーツみたいなもん、というのもあるんだろうけども。


一枚目はビデオメーカーのTシャツ。

もう一枚は、杉作J太郎さん関連のTシャツ。

「枚数はねえ、200は切ったかな?けっこう捨てたんで。前は240はあったと思う」

−−そんな変わんないですけども。でも多いよ!

「お店(トークライブハウス)に行く時は『今日どんなイベントあるかな?』ってチェックして、そのジャンルのTシャツを着ていくようにはしてるよね。音楽とかアニメとか映画とか。そういう意味では毎日が勝負Tシャツですよ(笑)」

−−確かに!政治イベントにアイドルTシャツとかだと浮いちゃいますからね。で、その中の2軍ですけど。

「こっち(上写真)のはウチでイベントやってくれたビデオメーカーのなんだけど、最初スタッフTだから、ということで売ってなかったんだよね。でも、イベント終わりでウチのお店Tシャツと交換したの」

−−すげえ、サッカーみたいだ(笑)。

「でもその後のイベントで大量にもらえたんで店員にあげたら、かぶる率がすごく高くなって(笑)。こんだけ濃いやつでかぶりたくはないよね」

−−それで残念ながら2軍入りと。もうひとつのは漫画家・杉作J太郎さんの映画制作チームのTシャツですね。

「よくイベントやってもらってるんだけど、これってパターンがいろいろあんだよね」


色違いで3種類もあ手元にる。
でも裏のプリントは違います。赤のは初期版!

−−あー、表プリントはいろんな所で見たことあるけど裏プリントが違うって知らなかったですね。

「ここのもスタッフみんな持っててかぶるんだよな(笑)。イベントで着ることもあるけど、これだけ種類あるとこの赤は一番最初の頃のモデルだから着なくなるよね」


ちなみに宇久さんは今回の取材で唯一自宅訪問だったので、Tシャツ棚も見せてもらいましたが、他人のTシャツ棚ってのはまた面白いすねえ。ニヤニヤ。

一本で3着かけれるハンガーがびっしり。
海外土産という寿司T。

さて次は本業デザイナーにしてイベント企画など手広く手がけるセラチェン春山さん。「いろいろやってるんですけど、気づくとTシャツ文化が根付いているところしか関わってないんですよね」と言う通り、トークイベントやクラブイベント・プロレスなど、物販にTシャツがありそうな界隈に出没多数。デザイナーだけに最近ではTシャツのデザインもかなり多く手がけている。

マックス300枚くらい持ってたけれど、最近の引っ越しでずいぶん捨てたりフリマで売ったりしたそう。その中で残った2枚とは?どちらも10年前くらいの品をいかにもプロレス好きなポーズで披露。


一枚目はあるサイトのTシャツ。

格闘技・プロレスの観戦記投稿サイト。

こちらはいかにも古いシワシワ具合。

写真は‥ドラゴン!藤波辰爾!

−−黄色のKANSENKI.NETはプロレス・格闘技の観戦記サイトのTシャツだよね。

「これは自分にとってたぶん初めて業者に頼んで作ったTシャツじゃなかったかなあ?それまでも作ったことはあったけど『Tシャツくん』(家庭でTシャツプリント出来るお手軽印刷機)で手刷りしたりして、ほぼイベントTって感じでしたから」

−−お、そういう意味での思い出込みだ。

「100枚くらい売れたのかな?今仲良い人と知り合ったが最初これ着てる時に会ったのがきっかけだったりして、いろいろ個人的な思い出ありますね」

−−調べたらもうサイト自体は残ってるけどほぼ更新してないね(笑)。まあ着なくなるわなあ。で、もう一枚は?

「これは単純にデザインが好きで買って当時は一軍として着てたんですけど、もうヨレヨレじゃないですか。それで2軍というか、もう1軍落ちして寝間着、あと柔術やってるんで練習着にしてるんですよ」

−−あー、トレーニング用にね。

「もうボロボロなんでいくら汗かいてもいいんでね。あと格闘技の道場ってプロレス好き多いから、こういうの受けるんですよね」

−−1.5軍的な感じだ。

「そうですね!練習着って新品だと着るのもったいないし、首もとがきつかったりするから、ちょっと古いくらいでいいんですよね」


なるほどなあ、最初のクラゲさんもジョギング用と言ってたけども「運動用」という2軍Tシャツの道もある。パジャマなら誰に見せるでもないけれど、運動用ならヘロヘロでもおかしくないし、「ちょっと違うぜ」的な主張も出来る。

おっ、それWWF時代?と狭い範囲で話題が広がる。

だいたいここまで話聞いた感じでわかるとおり、どの2軍Tシャツもだいたい10年モノくらいだ。熱中したライブを形に残すバンドTだったり、客&店員として関わるイベントだったり、作り手だったりと「Tシャツと俺」の立場は違う。しかし2軍といえど現在も残されるだけある魅力がそれぞれあるんだよなあ。

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