「この『狸』のは５，６年前までふつうに着てたんですよ。でも結婚したら嫁に『着るな』って言われたんですよ。『一緒に歩きたくない』って」

−−まさかの嫁ＮＧ！

「ひとりの時に、といってもいつ一緒に歩くかわからないですし。着れるし捨てれないし、パジャマにするほど落ちぶれてはないんですよ！」

−−出番はないけど心の１軍！いいこだわりだなあ。

「いつか１人で旅行とか行く時に着ようかなと。で、こっちの『威嚇』は12、３年前に買ったのかな。今も好きなブランドで。ほんとこれも黄ばんでるし、それこそヨレヨレで。襟とかもびろ〜んってなってる。でもお気に入りだからちょっとずつ大事に着たんですよ」

−−そこで着ない、じゃなくて頑張って着るのが鑑だ。

「そしたら去年かな？このＴシャツの復刻版が出たんですよ」

−−おお！よかったじゃないですか。これでビビりながら着ないで済む。

「そうなんですよ。それで古いのいらないじゃないですか？でも捨てれないんですよねえ」

−−あ〜、同じのがあるとはいえ愛着がねえ。

「それでずっと復刻版着てたら小さい穴空いちゃったんですよ。だからもう一回復刻しねえかなあって思ってるんですけどね（笑）」

−−ということでひとりなんですが流れ上インタビュー風に構成しますか。

「はい！まず上の『五賢帝』てヤツですけど、気に入って買ったはいいものの、初めての洗濯で一緒に洗ったピンクの服の色がついちゃったんですよ。白だからまた目立つ！ということで速攻で一軍落ちになったんだよね」

−−あらら。期待のルーキーがいきなりケガ！みたいな。

「下のヤツもずっと一軍だったけど、色が落ちてきたりして２軍に。ただ肌触りと『ちょっとブカッとしてる感』がちょうどよくて、夏なんかはこれ一枚で外ウロウロする用になってるね。ちなみに『グリマー』てブランドのＴシャツなんだけど、最初に出てもらったクラゲさんも『着心地いい』って言ってたね」

−−と、豆知識を挟みつつ。それだけ？

「で、このふたつは２軍行きになったものの、それだけで終わってなくて。自分たまに自分海外旅行に行くんだけど、そういう時って『金持ちに見られないようにあんまりいい服着ていくな』って言うじゃない。ということでこの２着って海外行く時用のＴシャツになったんだよね。こういうＴシャツだと何人かわかんねえんじゃないか、と思って」

−−無駄な努力に思えるけども‥。

「で、最悪荷物になったら現地に捨ててきてもいいな、くらいの気持ちで持って行くんだけど毎回持って帰ってきてる。ホントに捨てられないＴシャツなんだろうね、こういうのこそ」

子供用Ｔが捨てれない‥そりゃムリだ。

シャツによる世代差はあるのか

今回話聞いたのはほとんど30代後半以上だったんですが、この世代にＴシャツ好きが集中してる気がするんですけど気のせいなのかなあ？そしてもうひと回り上はポロシャツ世代。とりあえず「半袖Ｔオン長袖Ｔシャツ、という着方が好きなのは30代」という説はいずれ確かめてみたい。