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工作ウィーク
 
爆走!自走式スチロールカッター

本格的コースで走らせる

発泡スチロールをカットする前に、大きな紙に描いた長いラインをちゃんと走れるかテストする。

そもそもテストしてなかったのかという話だが、配線とかゴリラとかいろいろやってるうちに 後回しにしてたら完成しちゃってたのだ。


A4用紙四枚を繋げた紙に描いたふにゃふにゃした線。
ふにゃふにゃ走る。

 

切らずにぶっ飛ばす

走行テストはなんの問題もなくクリア。 後は発泡スチロールを置いてざくざく切っていただくだけである。


ギリシャの神殿では見えるかもしれませんが違います。
スタート部分が必要なのでよく考えないと 形通りに切れない(よく考えてなかった)。


暴れゴリラ。

最初の段階で支えの円柱を倒し、そのまま板に突っ込んで止まった。 見ての通りの惨状。散らかり具合より結果の悲しさがひどい。

 

ターン問題

紙のサイズに対して発泡スチロールが小さすぎる。もしくは紙が大きすぎたため、 コーナーの部分が支柱にぶつかってしまう。


動かす前に気づけよというレベルの問題。これを解消するにはどうすればいいか。
熟慮の結果、手で持つことにした。


これが、成果です。

何かの形にカットするとか、目的を持ってカットするとか、そういう気持ちが 少しでもあると決して出来ないような自由な作風。これだけでもう、 作った価値はあると言えるのではないだろうか。

なんてことは少しも思っておらず、これではあまりにも寂しい。 そしてここでかなり根本的なの問題点が明らかになっている。


これ以上切って進むことが出来ない。

考えてみれば当たり前である。切り始めたときはまだ発泡スチロールは残ってるのだから、 そのまま進もうとすればスチロールカッターの本体にぶつかってしまう。

コンセプトの段階では、モーゼの十戒の海が割れるシーンのように発泡スチロールが切り開かれていくように 思ってしまっていたのだ。想像力に現実感なさすぎ。


トイレの前で考え込む。

ただここで残念でしたで終わるわけにもいかない。 とはいっても本体を改良するには手遅れだ(気持ちが)。

考えた末、発泡スチロールと走るコースを工夫することに。


工夫コース。

自走式カッターはただまっすぐ走り、そのコース上に細い発泡スチロールをたくさん配置した。 これでバッサバッサと切っていくという、暴れん坊将軍コースである。

当初のコンセプトからはだいぶ外れてしまったが仕方ない。 学説というのは新しい説が古い定説を覆していくものなのだから。

そしてこれは学説でも何でもないから、その話は一切関係ない。



もはや切ってさえいない。
解体工事か。

ゴリラが通った後には、なにも残らなかったという。

発泡スチロール次第では切れます

最初の目的「好きな形に自動でカットしてくれる」物には一切ならなかった。 アイデア自体は良いと思うのに・・・といういつもの展開である。

ただまったく切ることができないわけではない。 たとえば強盗に襲われて両手を縛られ、 「この発泡スチロールの細い棒を切ることが出来たら解放してやる。ただし手を使わずにな!」 と言われた場合、救世主になる可能性は2%ぐらいある。

戦場を駆ける。

完成した作品は新橋にあるタミヤプラモデルファクトリーにて、5月23日〜29日の期間展示される予定です。実物を見たい方はぜひ!

タミヤプラモデルファクトリー新橋店


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