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ロマンの木曜日
 
さかのぼれインテリア

2001年が10年前という現実をそろそろのみこみたい

ところで、今年が2011年だという事実にも、21世紀に入ってもう10年経つという事実にはまぁまぁなれてきたものの、「10年前が2001年」といわれても、「うそだー!」と叫ばずにはいられない、ということはないだろうか。ミレニアムだ21世紀だと、つい最近大騒ぎしたばかりじゃないかという気がするのは私だけか。

その2000年〜2001年ごろのインテリアテイストをあらためてみてみると、「確実にどこかで会っていて、顔は知っているんだけど名前が出てこないあのひと」 くらいの親近感なのだ。もしかすると自分にしかわからないことを言ってるのかもしれないが、どういうことかというとこんな感じだ。


相変わらずのアジアンの盤石ぷりはさておきだ。

2000年における無印良品の最新アイテム。

最新パソコンデスク

人気のスチールシェルフ

かとおもうと「カントリー」といういまではすっかりなつかし実家スタイルなものが登場したりする。

うわ、なんだろうこの既視感。

ああ、あの実家の台所につり下げられたドライフラワーよ、わら編みの座わるとスジスジになる椅子たちよ。なんとなく懐かしいような、ちょっと微妙に違和感が残るような、やっぱり10年前って消化するのがけっこう難しい。


ときどきこういう「一周まわって素敵」なものも混ざってたりする。10年前、難しい。

 

怒濤の「懐かしい」が押し寄せる90年代前半

代わって90年代も前半、15年〜20年前までさかのぼると、開くページごとに「うわ〜」と興奮するくらいのわかりやすい懐かしさが待っている。


左が1991年の『non-no センスアップインテリア収納』(集英社)、右が1993年の『小さな家のインテリア実例1000(プラスワン別冊)』(主婦の友社)。両方BOOK OFF価格で100円。

このnon-noは収納に特化しているため、乙女雑誌なのに妙に世帯じみたかんじの実例がいろいろ出てくるのだが

でてくる小物がとてもキュート。

トースターがものすごくかわいい。

炊飯器もかわいい。

2011年のインテリア雑誌ならば「レトロスタイルの炊飯器でキッチンをかわいく彩って」みたいなキャプションがつくところであるが、この実直non-noにおけるキャプションはこうだ。「炊飯器は小型でもかなり重いので、専用棚はしっかり作りつけておくのがコツ」。…。炊飯器、レトロでかわいいどころか重いことをマイナスポイントにされてしまった。


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