デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
さかのぼれインテリア

この本紹介してたらそれだけで話が終わる、という本

さて最終ページに登場するのはもちろん、私がBOOK OFFで手に入れた中で最も古いインテリア本なのだけど、この本に至ってはもう、資料的に価値がでてしまってる気がする。紹介してたらそれだけで話が終わってしまうところだが、さていったい、何年の本なのか、というのをぜひ当てていただきたい。


『住まいとインテリア事典』(講談社)

表紙のお姉さんの髪型とファッションにも注目していただきたいのだ。

なにせ事典なので、部屋別にいろんな事例が大集結。これはキッチン。

おわーまさに実家にあったテーブルセットと同じだ!ていう発見とか

家電がやっぱりかわいすぎる!とか

なんてキッチュ!とか大興奮。ていうかキッチンじゃなくて「食堂」だ。

挿絵のクオリティにもいちいちうなる。

とまぁキッチンあらため「食堂」を見ているだけできりがないのだが、部屋別にカテゴリがわかれているこの本、そのカテゴリ自体、「そんな部屋があるのか」というものも少なくない。


「寝室」はわかる。このカラーコーディネートとレースづかいの迷いの無さ。

そしてこちらはミシンがメインの「家事室」

「余暇室」にはなつかしのぶらさがり健康棒がしっかりと鎮座する。

でもやっぱり、個人的に一番ヤバかったのは「子供室」だ。

ああこのジャングルジムあった! とか

ああこういうでかいクマもってた!とか。なんだか、いちいち泣きそう。

ちなみに私は1984年うまれで6歳で一度引越しをしているのだが、この「子供室」の写真はそのおぼろげな引っ越す前の家の記憶を呼び起こすものがある。

というわけで、ものすごく個人的な話におちついてしまうと、この本の出版年は、1984年なのであった。
ただし、初版が。


まさかの第20刷発行。というか’84年から’93年まで日本のインテリアトレンドはそんなに変化しなかったということなのか。そんなバカな。

 

ひとむかし感覚を軌道修正したい

最後まで結局自分史に沿ってさかのぼってしまったインテリアトレンドだけど、95年以前の圧倒的な懐かしさに比べて95年以降の感覚って、なつかしいのか最近なのかやっぱりまだぼんやりしてる。

私くらいの歳だと、「ティーンエイジャーとか平成生まれの現代の若者とは話が合わないが懐メロとか’80年代アイドルとかいわれても特になつかしくない微妙な世代」なわけなのだが、1998年とか、2002年とかをそろそろ本格的になつかしがれるようになりたい。

ちなみに自分自身、勢いあまってインテリア雑誌に載ってみたこととかもある。上京したての若気の至りで…と書こうとしていたら、もっと最近の社会人なりたての頃だったので焦った。

< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.