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『工場萌え』ヒット御礼! 工場ナイト2

休憩後は第3部・アンケート紹介と映画における工場

第3部は前回の「工場ナイト」で集められたアンケートコーナーから。


「たまらなく好き」31%は意外と少ない
「すごいショックでしばらく夢でうなされた」のに今ファンの人

 

原風景系のノスタルジック良い話は回避気味の壇上
顔を作りすぎて人が変わってしまった工藤さん

好きになった理由は人それぞれ

アンケートの結果を見ると、思ったより軽めのファンの人も数多くいて、あ、おれはここにいてもいいのか、とちょっと安心できる結果だった。

工場ファンに聞く、工場に興味を持ったきっかけアンケートもほんとに人それぞれで、きっかけは何でもいいのだ、と安心させてくれる。塾さぼってみんなで工場見に行った人とか、保育園の遠足で工場見た、とか変だがリアルでそんなもんだ。

「どんな工場が好きですか?」分布によると、製鉄所のサビサビ系がちらほら、プラント・コンビナート(夜景がきれい)系が多数、そして鉱山・セメント系が20%で、大山さんによると「鉱山系がコア層」なんだそうだ。勉強になったが、この知識どこで使おうか。

デイリーポータルZライター工藤さんに話を聞いた

普通にチケット買って来てた工藤さん。ご出身は北海道の室蘭地方で「鉄も石油も電気(の工場)もあった」という吉幾三が聞いたら怒り出しそうなほどの工場エリートなのだ。

「子ども達はみんな工場労働者の子だったし、公のもの、って意識が強いかなあ」と工場観も相応のものをお持ちだ。今日は後述の映画紹介コーナーがおもしろかった、という。

「映画の中では悪いイメージだけど、うちの街では工場って富をもたらしてくれるもの、表のイメージだった。」と興味深いことを言っていて憎らしい。

 

 

中塚さんをお迎えして映画における工場

映画に登場する工場がどのように描かれているか、を論文のテーマにしているという中塚さんをお迎えして映画の中の工場を紹介。壇上も7人と大編成に。

 

大山さんの隣に中塚さん
グッ、グッ、と石井さんが前に出てきました

前傾姿勢の石井さん

有名どころの『ブレードランナー』から話は始まったのだが、ここに来て石井さんの体が気持ち前に出てきた気がする。何だか生き生きしている。生きているよ、この人は。『観たときはこんな町に住みたいと思った。』と興奮気味に語る石井さんの体がどんどん前に出てきてるのだ。もっとわーっ!ってなってでんぐり返りしたらいいのになーって思いながら見てました。

『WATARIDORI』という渡り鳥を空撮で追いかけて話題を呼んだ映画があるのだが、ここでも「鳥が邪魔だよねー。」と大山さん。この人はいつか鳥ファンに刺されるのではないか。

と思ってると自分の好きな映画が出てきて気づかないうちに体重が前掛りになっていた。好きな物を紹介されるとつま先にGがかかる。工場イベントに来る人たちは工場紹介で前のめりになりっぱなしだったんだろう。思わぬところで部外者の自分に気づかされた。

 

 

質問コーナーで共闘宣言

最後に質問コーナーがあってイベントは終了へ。

「撮影するな、と言われたことはありますか?」の質問には最も多くの時間が割かれた。工場ファンが今後も末永く工場と付き合っていくためにどうすればいいか、石井大山の二人が真剣に語り、最後は「お互いに頑張りましょう。」と熱く締めくくられた。戦中のレジスタンスってきっとこんな感じだったんだろう。

 

イタコとなりモーゼとなり、八面六臂の大活躍だ、大山さん
殺伐とした閉店風景とピースサインの対比が美しい山田さん

モーゼ大山、海を割る(映画『十戒』より)

石井さんが展覧会で使用したという写真をプレゼントするため希望者全員でじゃんけんが行われた。

最終的に二人が残って一対一のじゃんけん勝負となったのだが、グーであいこ。その後もグーであいこが続いたのだが、5回6回と両方グーであいこが続いて、何が起こってるのかわからなくなった。この人たちは何をしているのだろうか、と観客全員が迷い始めた、その瞬間、

「もういいかげんにしてください。」

と場を収め迷い子の私たちを導いた大山さんはモーゼのよう。モーゼ大山が海を割った奇跡の瞬間だ。すっごいぞ大山さん、ほほほーい。(この頃になると疲れていいかげんになってました)

閉店間際でもお客さんに話を聞いてみました

最後まで残ってた山田さんに話を聞いてみると、堰を切ったように工場話が出るわ出るわ。おお。コア層はこうでなきゃ、とこちらまで嬉しくなってしまった。

川崎市にかけあって工場めぐりを企画している、とチラシも見せてくださって興味深い話が聞けそうだったのだが、写真を見ても分かるとおり閉店時間となってタイムアップ。濃い人やっぱり来てるぞ。

 

工場?いいんじゃない?

思ったよりも楽しめました。アンケートにもあったように、どっぷり工場ファン以外の方も多数いらっしゃってたようですし、濃い部分の話はシャーマン大山さんが分かりやすく伝えてくれるので、おもしろく観れたのだと思います。

でも好きなものを共有して前傾姿勢になるあの感じってほんと格別なんでしょねー。はー、羨ましい。

終了後、出演者交えた飲み会になるカルカル

 

 
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