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はっけんの水曜日
「プチ断食」の3日間

夢の白がゆ。

 

2食目、そば。

 


ああ、足がフラつく……。

食べはじめる

3日目、午前7:00、空腹で、いつもより早く目がさめた。
今日から復食だ。レトルトのおかゆを半パック、お茶わんに入れて、レンジであたためる。

ああ、夢にまで見たおかゆ。

ごまシオをかけて、口にはこぶ。

………。

米が甘い。米ってこんな食べ物だったっけ……。味が濃く感じた。

ドクドクドクーーー。食べたとたん、頭に血がまわってきた。
30時間、停止していた内臓が動き出す。確かに身体の内部からザワザワッと音がした。
「パソコンで言うと、再起動みたいなもんか……」
ゆっくりと食べる。でも、すぐに腹がいっぱいになった。
食べ終わると、心臓がバクバクいっていた。落ち着くまで、少し横になった。
「こんなんで、本当に健康にいいのだろうか?」
そう思いながら体重計に乗ってみると、体重は1キロ減り、体脂肪は25.3%になっていた。

近所の商店街を散歩した。足が多少フラついた。身体がガス欠になってたんだなあ、というのが分かった。
もう食べ物の看板は、そんなに気にならなくなっていた。
それよりも、あまり食欲が湧かないことに気がついた。
ふらんす亭のステーキの看板を見て、
「今は絶対、あんなに食べられないよ……」
と思った。

昼は日本そばを半分、夜は調理パンを1つ食べた。味が濃く感じた。舌が敏感になっていた。
パンに挟まっていた肉をかみしめると、旨かった。

 


ひとり反省会

断食から1週間がたった。断食後の数日間は、まともな食事が出来なかった。胃が小さくなっていたのかもしれない。
食べ物に対する感覚も、ちょっと変だ。あれば食べるけれど、無ければまあいいやというか、執着が少なくなった。油ギトギトのものも、今のところ、あまり食べられない。

「断食後、調子がサイコーになって、身体は軽く、活動的になる」ということはなかったが、便通と肌の調子は良くなった。体重と体脂肪もキープしている。

で、これが人に勧められるかというと………ちょっと分からない。
確かにダイエットには絶対に効く。何しろ食べないのだから、体重は落ちる。健康な人は挑戦してもかまわないと思う。
でもあまりに精神的にも肉体的にもツラい。個人差はあるかもしれないが、私にはツラかった。もうやらないと思う。
もし再度挑戦する機会があったら、

仕事のスケジュールは入れない。
出来れば海や山など、飲食店の少ない、美しい自然のそばで行う。もし出来ないのなら、公園や土手などを散歩し、街中には出ない。
面白いビデオ、アロマオイル、ハーブティーなど、気をそらすグッズをたくさんと、近所の整体や鍼灸などの予約を入れておく。
1人でやると精神的にキツいので、友だち同士で合宿する。

こんな感じに改善したいと思う。

でも、もうやらないもーーーん!!!

註:この実験はライター大塚さんが独自に行ったもので、特に読者の皆さんにすすめるものではありません。真似をして健康を害しても「 デイリーポータルZ」は責任を負いかねますので、ご了承ください。



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