アルコールランプで焼く
綿球容器(茶)に入れておいた「こてっちゃん」をアルコールランプで焼いてみる。
焼き始めたらすぐに、金網の石綿にこてっちゃんがこびり付いた。ピンセットで裏返そうにも中々うまくいかない。 ベリベリ、ベリベリ。 一気に焦げ付いてしまうが、それはそれで香ばしい。
日本酒のふきこぼれとこてっちゃんのダメージから金網を新品にかえる。 理科の実験の時、こんなに頻繁に網をかえてたか? 大人になって、焼肉屋に行く様になって、網をかえる事を覚えたからか?
そうだ。実験用の金網はこてっちゃんを焼く為にあるのではなく、ビーカーとかを加熱する為にあるのだ。 熱燗までは当たっていたのに……。(それも当たってない)
こてっちゃんを肴に二本目の熱燗。 今度は吹きこぼれない様に、慎重に様子を伺う。
そしてしんがりはハマグリだ。ハマグリだったらくっつかない。
アルコールランプにあおられて徐々に口を開けていくハマグリ。 うまみ汁とともにうまみ臭も漂い始め事務所中に広がっていく。奥の部屋で仕事をしていたスタッフがふらふらとやって来た。 匂いにつられてやって来た。