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はっけんの水曜日
 
真夏の!黒糖工場見学

ずんがと詰まれた絞りかすもゴミではありません。

黒糖フロム絞り汁

機械で甘いエキスを絞り取られたサトウキビはカスのようになって後ろから出てくる。このカスもけっして無駄にはしない。キビ汁を煮詰める時の燃料になるのだ。

暑い中、黙々とキビ汁を煮込む。

絞ったキビ汁は遠心分離機で不純物を取り除かれた後、2時間くらいこんこんと煮られる。煮詰めてアメ状になったキビ汁は室内に運ばれ、平らにのばされ自然乾燥されて黒糖となるのだ。この製法は直火製法といって360年前に中国から伝えられた製法らしい。

この人たちも黒糖食べてがんばっているんだろうか。

煮詰められながらキビ汁は奥の方の釜へと移動していく。煮込みが進むにつれ、キビ汁は蜜っぽい粘りを増す。

最後まで手作業です。

この先の工程もあくまで手作業だ。冷えて固まった黒糖の板を手で砕いて袋詰めにしていく。最初ここは見学用に作られたいわば「見せ工場」なのかと思っていたのだけど、どっこいまじでここで生産、出荷しているのだ。

月曜のスーパーみたい。

こうして完成した黒糖は県内外に出荷される他、工場の脇でも売られている。売り場にはいたるところに某健康系番組で紹介されたことが書かれていた。

 

夏バテには黒糖なのだ

夏バテの予防には神経や筋肉の働きを支えているビタミンB1の摂取が効果的とのこと。そして汗と一緒に体から失われていくカルシウム、カリウム等のミネラル分も補わなくてはいけない。

そこで黒糖なのだ。

黒糖にはビタミンB1、B2の他に各種ミネラル分が豊富に含まれていて、しかも仕組みはよく知らないが血糖値のコントロールにも効果的らしい。要するに黒糖食べて夏バテ予防、ということなのだ。そういうことは夏になる前に教えてもらいたかった。今からでも遅くはないとは思うのでバテてる人は這ってでも黒糖を買いに行ってください。



 

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