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特集


はっけんの水曜日
 
パンツを選択する

ビデオを借りても。

2日目

パンツを履かずに出歩くことには慣れてきたが、頭の中からパンツを捨て去ることがどうしてもできない。この日の日記より

・何をしててもパンツのことを考えている
・無性に誰かに打ち明けたくなる
・だけど説明するのが面倒だ

自分だけの楽しみで終わらせられればいいのにどうしても誰かに話したくなってしまう。押入れで大麻育てて捕まっちゃう人とかも同じ気持ちなのかもしれない。

スーパーで買い物しても。
頭の中はパンツでいっぱい。

 

カメラを見ていても。

3日目

ノーパンによる気分の昂ぶりはシャワーを浴びて出かけるまでの間にピークを迎える。3日目にもなると、出かけてしまえば自分がパンツ履いていないことなどほとんど忘れてしまっていた。徐々に僕はパンツの呪縛から解き放たれようとしているのかもしれない。

ハンバーガー注文しても。

だけど自分がノーパンであることをひしと痛感する場面がある。

トイレだ。

いつものようにジッパーを下ろすといきなり皮膚が出てくるのでかなり焦る。しかも男性用のトイレというのは隣同士にほとんど隔たりが無い。チャックを下ろした瞬間、不用意に「おおっ」とか驚きの声をあげたりすると隣の人に怪しまれる。覗き込まれたらおしまいだ。

違和感はないのですが、思い出すと気になります。

この日の日記より

・ちょっと涼しい
・これは新しいスタイルのクールビズなのかもしれない
・もしくはメトロセクシャル

実はこのときもノーパン。

説明しよう。都市部では年々気温が上昇している。ヒートアイランド現象だ。そこで今年からクールビズというスタイルが取り入れられた。上着を脱ぎ、ネクタイを外すのだ。だけど沖縄はやっぱり都市部よりも暑い。そして沖縄の人はすでに何年も前からネクタイなんてしていない。次に外すところは、といえばパンツなのだ。次世代クールビズ、ノーパン。流行の発信地は実は沖縄だ。

 

おいこれ大丈夫か。

4日目

思い切って短パンを履いてみた。徐々に大胆になっていく自分がいる。だけど外観はまったく問題なしだ。これでこれからランニングしてくる。

ところでパンツの歴史は洋装の歴史とほぼ重なるらしい。戦前、着物の中には何もつけないのが一般的だった。戦後、洋装が広まるにつれ、人はパンツを履き始めた。その流れの延長線上に僕らはいるわけだ。僕は最近になって外れたわけだけど。



 

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