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土曜ワイド工場
 
重機に乗って花壇を作れ。土木のお祭り2009


次のアトラクションは「工事」

次のアトラクションは「工事」だ。いよいよ話は深みに入り込んだ気がする。

土木といえばなんといっても工事だ。それはわかる。風船をすくうための重機ではない。土木のプロはやはり工事でこそ一番輝くのだろう。

いや、言いたいことはわかるのだ。しかし、工事って・・。


アトラクション「工事」の模様。

「工事」の希望者は土を一輪車で運んだりレンガをセメントで固めたりして花壇作りの工事に参加することができる。

言われないうちに言うが、今、お客に手伝わせて会場を作っているわけではない。あくまでこういうアトラクションなのだ。


その証拠に、土木のプロたちが一つずつ丁寧に教えてくれます。

一服もアトラクションだ

工事には僕も参加させてもらった。なんというか、実際的な意味でみんなでイベントを作り上げている実感がある。

「工事がひと段落したら一服体験コーナーがありますので、どうぞ」

そう、工事につきものの「一服」もアトラクションなのだ。「一服」はけっして「おやつ休憩」ではないのだという。あくまで工事のうちだ。

工事を手伝ってくれた人にジュースとお菓子が配られ、プロと一緒に一服体験をすることができる。


僕も工事、させてもらいました

「工事がひと段落したら一服体験コーナーがありますので、どうぞ」

そう、工事につきものの「一服」もここでは立派なアトラクションだ。「一服」はけっして「おやつ休憩」ではないのだという。あくまで工事のうち、いやアトラクションのうち。


こちらでジュースとお菓子が配られ「一服」が体験できる。

発案者は素人の女性

この「土木のお祭り」もともとは土木のプロではない一人の女性が発案したイベントなのだという。発案者の大内さんという女性にお話を伺った。

「開国博Y150というのは、これまでの150年とこれからの150年とをつなぐ意味合いがあるんです」

土木工事好きの彼女によると、これまでの横浜の町を作ってきた土木工事こそが未来を作るキーとなるのだ、と。

「開港150年といいますが、ペリーが来ていきなり町が開けたわけではないんです。町を作ったのはペリーじゃなくて土木工事ですから。」

確かに。大阪城を作ったのは秀吉ではなく大工、みたいな話だろう。土木なくして町は建たぬ。


写真撮るわよー、と彼女が一声かけると

大内さんが個人的にはじめた土木関係のワークショップに横浜建設業協会をはじめ土木のプロたちが賛同して、今回のイベントにつながったのだとか。

「最初はちんぷんかんぷんなことばかり言っていましたよ。だって私、素人ですから。だけどそこが面白い、ってプロの方々が協力してくれたんです。」

彼女の呼びかけに重機メーカー4社から実に24台もの重機が会場に運び込まれた。


みんな集まる

展示にはプロならではのこだわりが

展示されている重機はポーズにもこだわりがあるのだという。

「油圧だから気温の変化とかで微妙に腕が下がったりするんですよ。だけどそれじゃかっこよくない。メーカーの方も夜遅くまでかっこよく見えるポーズで展示をしようとがんばってくれました。」

その甲斐あってこの展示が完成したわけだ。


腕の絶妙なバランスを見てもらいたい。

「ラ・マシンよりもかっこいいと思っています。」と大内さんは言っていた。

ラ・マシンというのはこの開港博の目玉とされるクモ型の巨大ロボットだ。確かにラ・マシンでは町を作ることはできない。


これがラ・マシン。別の会場で見られます。ライバル視したい気持ちもわかる。

 

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