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ちしきの金曜日
 
ふしぎな動物園を再訪する

動物園に遊園地がついている

宇都宮動物園には、遊園地も併設されている。このために小さい頃の僕は「動物園という所には必ず遊園地がセットになっているのだ」という間違った知識が付いていた。


僕にとっては、宇都宮動物園が世界の基準だったのだ

さて、ここは小さいながらも、粒ぞろいのアトラクションがそろった遊園地だったはずだ。園内に掲げられている遊園地の案内図はこちら。


イメージ重視の案内図

何かの冗談かと思ったが、本当にこの通りにアトラクションが配置してあって、本気も本気の案内図だ。そして、この他に遊園地の案内図は見当たらなかった。

実際に遊園地ゾーンに足を踏み入れてみると、また少し想像と違う光景が広がっていた。


「むかしのあそび」と称してカンぽっくりとかベーゴマとかが置いてある

入り口付近の「むかしのあそび」コーナーに置いてあったのは、カンぽっくり、ベーゴマ、フラフープ、竹馬。動物園や遊園地に来てこんなもので遊ぶ子供がいるのかと思いきや、けっこう盛り上がっている。

立てかけてあるのは、子供用のビニールプール

ふと目を向けると、目に入ってくるのはビニールプール。今日は洗って乾かしている所だが、暑い日には水を入れて子供たちを遊ばせるんだそう。…家で遊べばいいじゃん!

こんなところから紹介すると、まるで遊園地っぽくないところのように見えてしまうかもしれない。しかし安心して欲しい、ちゃんと遊園地っぽいものもある。


ゾウのキャラのアトラクション。名前は「ダンボ」
中央にはテーマパーク界の大親分が鎮座しておる

いかにも「遊園地っぽいもの」を紹介してみたつもりだったのだけれど、宇都宮動物園で一番の闇の部分をさらけ出してしまったかもしれない。いや、大丈夫。子供はこれが闇だと気づかないはずだ。


あまりたくさん乗せてもらえなかった記憶

乗り物には乗ってなかった気がする

こんな楽しそうな遊園地なのだが、僕にはここで思いっきり遊んだ記憶がない。子供向けの遊具ばかり置いてあるのに。

なぜだろう?と思ったが、その疑問は遊園地の「のりもの券売場」を見て、すぐに解決することとなる。


微妙に高いのりもの券

ここの乗り物は、1回乗ると200〜300円くらいはする。幼児一人で乗せるわけにもいかないので、大人たちも一緒に付き添うことになるだろう。フリーパスのような制度はないので、子供の欲望のおもむくままに乗っているとあっという間に金額がふくれあがってしまうのだ。

見渡すと実際に「もっと乗りたい!」ってだだをこねている子供と「もうここまで!」って言って揉めているお母さんがいた。そりゃ、そうなるよな。


そして結局、遊園地を出た所にある、滑り台などの無料遊具が大人気

さっきのカンぽっくりのコーナーが意外と盛り上がっていることといい、子供って楽しめれば結局何でも良いんだな、と思う(それにしてもこの動物園サービス良すぎないか)。

かといって、僕は滑り台で盛り上がるわけにもいかない。せっかくなので一つ思いでのアトラクションに乗ってみようと思う。


じいちゃんとロックンロールに乗ることは、最後までなかった

ロックンロールとおじいちゃん

乗るのは「ロックンロール」というアトラクション。

小さい頃の記憶は断片的だ。僕の中には「おじちゃんと一緒にロックンロールに乗りたかったけれど断られて、結局自分一人で乗らされた」という思い出が残っている。

しかし、このアトラクション、断る程に過激なものだっただろうか?そこが思い出せない。


これがグルグル回ります

身体を固定するのはこの簡単な布ベルトだけなので、さほどの衝撃でもないだろうと思っていたら

思いの外
回転は
激しく

単純にドラム式洗濯機状態

なるほど…頭をガンガン打った結果、また一つ記憶が戻った。たしかにこりゃ、おじいちゃんにはちょっと過激だ。斎藤家は代々心臓が丈夫じゃないのだ。

さすが宇都宮動物園。もうこのあたりでもう帰ろうかな、と思っていたら、また妙なものを見つけてしまった。…もうちょっとこの記事は続きます。


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