歴史ブーム渦中の高幡不動尊と&普段使いの中野
3番目に来たのは日野市は高幡不動尊。ちなみに今、日野市といえば…自分はあのドラマ見てないどころか幕末ネタ疎いので知らなかったんですが。
浅草の時代まつりもですが、幕末関係はあちこちで燃えてますなー、さすがお江戸でござる。薩長土肥で一番地味なだけにドラマにもならない肥前=佐賀県出身の民としてはフクザツな気持ちだ。
それはともかく高幡不動尊!今回唯一の23区外ですな。
これまでのふたつが特に特に足下に祈ったり拝んだりする何かがあるわけでなかったのに比べると、なんとなくしっかりしている。観光用としてちゃんとしてるというか、さすが五重塔最新モード。
しかし、今だと目立つのはこっちなんだろうなあ…やっぱり。
建物の綺麗さでいえばこれまでの五重塔でも上の方なんだけど、価値でいうとまだまだこれから。あらためて3つ見てきたけどどれも脇役めいてるなあ、五重塔。
高畠不動尊金剛寺五重塔
日野市高幡733
続く5つめの五重塔は中野区の光徳院。最寄り駅こそ「新井薬師」といかにも寺社っぽいけども、向かったのはこれまでがバリバリの観光地だったのに比べれば、思いっきり住宅地の合間。わらわらとお客さんが来るような所ではなさそうだ。
ミニチュア版のようにも見えるその高さ、15メートル。しかし小さいからこそディティールのよく出来てる感が伝わってくる、というもので。ファッション誌ぽく言えば「普段使いの五重塔」って感じで。
ちなみに建てられたのは平成7年と今回の中では一番新しいんですが、木製の作りも存在感あって年数以上に古めかしく見える。
中国や台湾なんかでは人が亡くなると、あの世でも楽しく暮らせるように車や家といった資産を模した紙細工を棺桶に入れるそうですが、墓の近くに五重塔があるってのもいいよね。墓=家と考えると。といって金閣寺とかだと派手すぎるしな。
ともかくこれまで3つが脇役気味だったのに比べると、こちらの五重塔は小さいながらも存在感主役級。下町の玉三郎的存在といえます…というか言いきっちゃう。
光徳院五重塔
中野区上高田5-18-3
さて5つ目は2つ塔を回った後だったのもあり、秋のつるべ落としな陽のせいでけっこう暗い夕方タイムに。五重塔は見えるのか?