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フェティッシュの火曜日
 
秋の五重塔コレクション

歴史ブーム渦中の高幡不動尊と&普段使いの中野

3番目に来たのは日野市は高幡不動尊。ちなみに今、日野市といえば…自分はあのドラマ見てないどころか幕末ネタ疎いので知らなかったんですが。


新撰組の土方歳三の生まれた地。
ということでうどんやソフトだったり繁盛中。


浅草の時代まつりもですが、幕末関係はあちこちで燃えてますなー、さすがお江戸でござる。薩長土肥で一番地味なだけにドラマにもならない肥前=佐賀県出身の民としてはフクザツな気持ちだ。

それはともかく高幡不動尊!今回唯一の23区外ですな。


駅前の参道の門をくぐると
真正面に門が見えます。さらに近づくと

五重塔発見!五重塔業界の中でも駅チカ物件です。


上野・浅草に比べるとお客さんの平均年齢がグッと上がった高幡不動尊。土方人気で歴女が来てるとか?と思ったけどそうでもない。その一角に建てられた五重塔は昭和55年に建てられた比較的新しい塔。他の五重塔と違うのが年に一日だけ公開日があり、5階まで上がれるそう。


最新だけに作りは頑丈そうです。

山水画とかでも映えそうな光景。

一階には観音像が。
周りは水に囲まれてます。


これまでのふたつが特に特に足下に祈ったり拝んだりする何かがあるわけでなかったのに比べると、なんとなくしっかりしている。観光用としてちゃんとしてるというか、さすが五重塔最新モード。

しかし、今だと目立つのはこっちなんだろうなあ…やっぱり。


土方歳三の碑と像が敷地内に。
土日だともっと人いるんでしょうね。


ちなみに寺内にはいっぱい重要文化財あり。五重塔は…新しいだけに違う。


でも正しくは一番人気は菊の展示だったような。
デカい菊もきれいですけど小さいのも絵になります。


建物の綺麗さでいえばこれまでの五重塔でも上の方なんだけど、価値でいうとまだまだこれから。あらためて3つ見てきたけどどれも脇役めいてるなあ、五重塔。


高畠不動尊金剛寺五重塔

日野市高幡733


続く5つめの五重塔は中野区の光徳院。最寄り駅こそ「新井薬師」といかにも寺社っぽいけども、向かったのはこれまでがバリバリの観光地だったのに比べれば、思いっきり住宅地の合間。わらわらとお客さんが来るような所ではなさそうだ。


まったくもって普通のザ・路地。
小さな門をくぐると…。


お墓の先に…見えた!


しかしこれだとスケール感わかりにくいですね。どのくらい遠いのか、デカいのか。さらにお墓の間を通り抜けていく。

ちょっと脇に行くと、ほぼ全景が。意外と小さい?


あ、これまでに比べるとずいぶん小さかった!

ミニチュア版のようにも見えるその高さ、15メートル。しかし小さいからこそディティールのよく出来てる感が伝わってくる、というもので。ファッション誌ぽく言えば「普段使いの五重塔」って感じで。

ちなみに建てられたのは平成7年と今回の中では一番新しいんですが、木製の作りも存在感あって年数以上に古めかしく見える。


ちゃんと木で細かく組まれて作られてるし
鬼瓦にも見つめられてるし。

中国や台湾なんかでは人が亡くなると、あの世でも楽しく暮らせるように車や家といった資産を模した紙細工を棺桶に入れるそうですが、墓の近くに五重塔があるってのもいいよね。墓=家と考えると。といって金閣寺とかだと派手すぎるしな。

ともかくこれまで3つが脇役気味だったのに比べると、こちらの五重塔は小さいながらも存在感主役級。下町の玉三郎的存在といえます…というか言いきっちゃう。


光徳院五重塔

中野区上高田5-18-3


さて5つ目は2つ塔を回った後だったのもあり、秋のつるべ落としな陽のせいでけっこう暗い夕方タイムに。五重塔は見えるのか?


暗いからこそ絵になった、と言っておきます。

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