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第二回のお題「“泥棒”になろう」のベスト翻訳の発表です！たくさんの方に翻訳していただきありがとうございました。その中から選ばれたのはこの方

翻訳者asahi-arkhamさん

ベスト翻訳として掲載させていただきます。おめでとうございます！

“泥棒”と聞いて思い出すのはあのコスチューム、ヒゲ・ほっかむり・唐草模様の風呂敷だろう。

冷静に考えれば本物の泥棒がこんな格好しているわけがないのだが、この格好の人を見ると誰もが必ず「泥棒！」と思ってしまう。つまり意匠の力ということなのだろうが、こんなにも強い共通意識ってそうそうないんじゃないかと思うのだ。すごいぞ、泥棒。 （古賀 及子）

It is easy to become a “thief,” at least in the Japanese context. When one hears the word “dorobou” (a thief in Japanese), an image pops up to one’s mind: a mustache and beard (grown, but not too long), a cloth covering his head and face (as the stereotypical image of a thief is almost always male), and an arabesque patterned wrapping cloth (to carry his takings).

Obviously, a real thief would not dress like that; however, anyone who sees a person dressed up in such a way would think, “Hey, there’s a thief!” This demonstrates the power that the visuals have in general. But at the same time, I do not think any other visuals are as strongly associated with one single image as this one. Awesome.

translated by

すくなくとも日本語的にいうところの「泥棒」には簡単になることができる。「泥棒」と聞くとひげとあごひげ（伸びているがけっして長すぎない）、顔と頭を覆う布（誰もがよく知るイメージの中での泥棒は常に男性だ）、そして盗んだものを運ぶためのアラベスク模様の包み布がまず思い浮かぶだろう。

明らかに本物の泥棒はこのような格好をしていないであろうが、誰でもよい、誰かがこのような外観を身にまとった場合、「やあやあ、ここに泥棒がいますよ！」ということになるのだ。これは泥棒の外観が世間一般に共通の認識を有していることを証明している。これほど強烈にある一つのイメージと結びつく外観も他にはないと思うのだ。すさまじきことだ。